普通切手のプレミア価値
2023年03月21日
普通切手は売却する事も可能です。金券ショップ等に持っていくと買い取ってくれます。ちなみに買取相場は、お店によって多少の違いはありますが大体額面の50~90パーセント程です。
何故これだけのばらつきがあるのかというと、バラかシートかで変わってくるからです。例えば普通切手のバラだと額面の50~60パーセントでの買取になりますが、50枚以上のシートだと額面の80~90パーセントで買い取ってくれます。
また、普通切手でも特に古いものにはプレミア価値が付いているものもあり、高値がつくものも少なくありません。
例えば日本で最初に発行された48文の竜文切手は3万円、200文のものだと50万円以上の値がつく事もあります。
さらに、明治4年から5年にかけて作られた20銭の桜切手の相場価値は1000万円以上です。この桜切手は額面が1銭や6銭のものでも10万円以上の値がつく事もあります。
もちろんそこまで古くない昭和30年代以前のものでも高値がついているものはあるので、親や祖父母の家へ行って、引き出しを探せば出てくる可能性はゼロではありません。
古い切手が出てきた場合、プレミアがついているかどうかはネットで調べれば分かりますし、ネットの情報だけだと不安という人は切手専門買取業者に査定してもらう事も出来るので、興味がある人は探してみると良いです。
プレミアがつきやすいのはどういう切手かというと色々あります。まずは発行枚数が少ないものです。
発行枚数が少なければ当然市場にもなかなか出回りません。そのため入手するのが難しくなり、自ずと希少価値は上がります。
先ほど紹介した桜切手も1銭や2銭等複数の額面のものがありますが、中でも20銭のものは圧倒的に数が少ないため高値となっています。
それから発行枚数に関わらず、現存枚数が少ないものも高値になりやすいです。発行枚数がある程度あっても、戦争や災害等で大半が焼失してしまった場合、価値は上がります。
他にもデザインが美しいものも、コレクターが欲しがるため、値段は上がりやすいです。
有名なのは歌川広重の描いた絵をモチーフにした「月に雁」は、デザインの良さからプレミアがつき、切手ブームが起こったほどです。
ただ、高値がつくのはあくまで未使用であったり、状態が限りなく完品に近いもので、指紋がついていたり折れ曲がっていたり、汚れていたり破れていたりすると一気に値段は下がってしまいます。
それでも現存枚数が少ないものは使用済みで消印が押されていても高値になるものもありますし、消印が押されている事で逆に値が上がるというケースもあります。
例えば消印が切手のデザインに基づいた特別な日だったりすると良いです。オリンピックを記念して作られた切手は大量にあるため、例え未使用でもプレミア価格がつく事はほとんどありません。
しかしオリンピック当日の消印が切手に押されていると値段が上がる可能性は高いです。
他にも切手が発行された当日の消印が押されている場合も、値打ちが高まる事があります。初日印と言われるもので、コレクターにも人気が高いです。このように普通切手が高値になる理由は色々あります。
注意点としてプレミア切手の価格はずっと一定という訳ではありません。時代やコレクターの需要によって大きく変わります。
そのためプレミア切手を持っている場合、この先切手コレクターの数が減っていき値段が下がる恐れもあるので、早めに買取してもらうというのも1つの手です。