航空切手は高く売れる?その価値と買取について|切手買取コラム

2022年07月15日

軍事切手 買取

一般の切手とは違う種類の切手が、古い荷物の中に眠っていませんか。かつて日本で発行されていた航空切手は、現在では珍しいものとされています。

航空切手とはどのようなもので、どのような価値がある切手なのでしょうか。ここでは航空切手の歴史や種類を紹介し、現在における航空切手の価値や買取について情報をまとめています。

そもそも航空切手とは?

郵便に使う切手はなじみ深く、様々な絵柄があることは有名です。季節ごとの柄や行事を記念した切手が発行されていることはよく知られていますが、中には使用目的が限定された切手もあります。

その一つが航空切手と呼ばれるものです。航空切手は、航空郵便に使うことを目的とした切手で、飛行機での輸送が始まった20世紀初め頃から各国で発行されるようになりました。

航空郵便の料金納付に使うものであるため、航空切手は当時から一般の切手よりも高額なものでした。航空輸送をイメージした鳥や飛行機、飛行船などをモチーフとして、航空切手はいろいろな国で発行されていました。

発行開始と終了

日本では、航空切手は1929年から発行されていました。戦後に発行された航空切手には国内航空郵便用と国際航空郵便用の2種類があり、国際航空郵便用のものは高額な切手でした。

しかし、その後航空郵便の制度が速達郵便制度の一部となったことなどにより、航空切手の発行は1953年に終了しました。普通切手として高額な切手が発行されるようになったことも、航空切手が必要とされなくなった理由の一つです。

現在では、航空切手の代わりに、普通切手や国際郵便制度によって対応しています。日本の航空切手は限られた期間だけに発行されていたものであるため、現在では希少です。したがって、高額で買取されるプレミア品となる可能性があります。

海外の航空切手

海外では、現在でも航空切手が発行、利用されている国もあります。多くの国では、航空切手は航空郵便の料金納付にのみ利用できるものです。

一方、かつて日本で発行されていた航空切手は、普通切手と同様にその他料金納付のためなどに使用することができました。

日本においては、航空切手は普通切手と大きな違いがなく使用できるという制度であったため、一般家庭でも航空切手が使われていた可能性があります。そうした航空切手が残されていれば、高額買取の対象となるかもしれません。

どんなものがある?航空切手の種類について

日本で航空切手が発行されていたのは限られた期間ではありますが、航空切手にもいくつかの種類がありました。同時期に発行された同じモチーフの航空切手であっても、値段によって色を分けて発行されたものです。以下に、主な航空切手の種類を紹介します。

芦ノ湖航空切手(1929年発行)

18世紀のヨーロッパでは、戦争に参加している将兵の手紙は特別仕立ての馬車によって運搬されていました。しかし、1831年まではこの仕組みは制度として確立していませんでした。

1831年に軍事郵便が制度として確立すると、戦争中の時期以外でも将兵の間で郵便を出すことが可能になりました。軍事切手はその手紙が軍事郵便として出されたことを示すために生み出されたものです。

軍事切手は当時使用されていた普通切手に、軍事郵便を意味する文字を加刷することによって作られました。このスタイルの軍事切手はフランスや日本でも取り入れられましたが、加刷ではなく軍事郵便を意味する表記をデザインした切手を新たに製造する国もあります。

きじ航空切手(1950年発行)

戦時中は発行が中断されていた航空切手ですが、終戦5年後である1950年にきじ航空切手が発行されました。きじ航空切手は、鳥であるきじが羽を広げた絵柄の航空切手です。

草むらから飛び立ったきじの姿にスポットライトが当てられ、希望のあるデザインになっています。日本で発行された航空切手では唯一、航空機をモチーフにしていない航空切手です。

きじ航空切手には5種類の額面があり、16円が緑、34円が紫、59円が赤、103円が黄色、144円が灰色という色分けになっていました。額面は当時の航空郵便料金に合わせたものです。

きじ航空切手は、戦争によって中断されていた航空郵便制度が再開できたことにより発行されたという意味で、記念すべき航空切手と言えます。

五重塔航空切手(1951年発行)

1951年に発行された五重塔航空切手は、五重塔の上空を飛行機が飛んでいる絵柄の航空切手です。背景には何も描かれておらず、空の高さを感じられるデザインになっています。

五重塔航空切手の円単位のものには5種類の額面があり、15円切手が紫、20円切手が青、25円切手が緑、30円切手が赤、40円切手がモノクロという色分けがなされていました。五重塔航空切手には銭単位のものも存在するとされています。

立山航空切手(1952年発行)

五重塔航空切手の次に、立山航空切手が発行されました。立山連峰の上を飛行機が飛んでいて、その様子を斜め上から見下ろすように描かれたデザインです。

近代的なイメージの絵柄になっています。立山航空切手の円単位のものには6種類の額面があり、55円が青、75円がオレンジ、80円が赤、85円がモノクロ、125円が茶色、160円が深緑という色分けになっていました。立山航空切手には銭単位のものも存在するとされています。

大仏航空切手(1953年発行)

最後の航空切手となったのが、大仏航空切手です。鎌倉のものと見られる大仏のはるか上空を飛行機が飛んでいて、遠く富士山の影が映っているデザインです。

大仏航空切手には4種類の額面があり、70円が赤、80円が青、115円が黄緑、145円が深緑という色分けになっていました。航空切手としては最新のものであるだけに、家庭にある切手帳の中などに保存されている可能性が考えられます。

価値が高い航空切手はあるの?

航空切手の買取には、どれほどの価格がつくのでしょうか。

現在では日本において発行されていない航空切手は、その希少性の高さにより、いずれも高い価値があると言えるものです。航空切手の買取価格は、切手の状態や種類によって変わります。

同時期に発行された航空切手が全種類そろっていれば、価値が高いです。しかし、全種類そろっていない場合や、1枚だけの場合であっても、航空切手は査定してもらう意味があります。

また、保存状態によっても航空切手の買取価格は変わるものです。切手シートのままで保存されていれば、価値が高くなることが期待できます。

切手シートでなくても、切手帳などにとじてあるものであれば、保存状態のよさによって高く買い取ってもらえるかもしれません。

航空切手の種類によっても、買取価値の高いものがあります。1952年発行の立山航空切手は、ほかの種類の航空切手に比べて価値が高いとされるものです。

また、五重塔航空切手と立山航空切手には円単位のものだけでなく銭単位のものが存在し、これらについては円単位よりも銭単位のほうが高い価値があるとされています。同じ種類の中でも、金額によって高い価値がつくものもあります。

五重塔航空切手であれば、5種類の中でも25円切手の価値が高いです。きじ航空切手では、5種類の中で最も高額の144円切手が高価なものとされています。

一方で、最後に発行された航空切手である大仏航空切手は、ほかの航空切手に比べてそれほど高い価値のある航空切手ではありません。とはいっても、流通の少ない航空切手には予想以上の値段がつく可能性があるので、査定を受ける価値はあると言えます。

一度は受けてみるべき!航空切手の買取査定

戦前から戦後にかけての限られた時期にのみ発行されていた日本の航空切手。郵便や航空輸送の歴史を垣間見ることができるノスタルジックな切手です。種類や状態によって変わるとはいえ、航空切手に高い価値があることには違いありません。古い切手帳の中に航空切手が残されていれば、専門店による買取査定を受けることをおすすめします。